ランドリーリング再び

まさに疑似科学の真骨頂とはこのことだろう。

昨日書いた、ランドリーリングだが、扱っている業者のホームページ*1に、実験結果が載っている。

の3条件で比べているのである。

むふむ、ランドリーリングだけでも合成洗剤と同じくらい落ちてるじゃないの、なかなかすごいな、と思いたくなってしまうのもうなずける。

が、ちょっとまった、と言いたい。

  • 合成洗剤1/3のみ
  • 洗剤もリングもなし
  • 同じぐらいの重さ・形のただのわっか(原理云々しないならこれは不要)

でもやってないんじゃ、対照実験が不十分もいいところ。
これじゃあ、
「洗剤は無くても結構汚れって落ちるじゃん」
ということの証明にしかなっていない。

ランドリーリングが役立っているか否かの判断は全くつかないではないか!

というわけで、「科学」と「疑似科学」は、一見して区別が難しいことが多い。
適切な対照実験の必要性、充分条件と必要条件の違い等の論理学の基本、統計的有意さなどに関するセンスなどの素養があれば見抜けるはずだが。

くだらない暗記学習を減らしてでも、こういう判断力を中学か高校までに身に付けさせるような教育が必要なんじゃないかと思う。
(肝心の教師自体、この辺りが身についてる人がどれだけいるかも怪しいが。)