倒閣に動く民主党議員様

衆議院議員
内山晃

前略

社労士としてのご経験をお持ちのあなたが国政に参加されることが、この国で働くもののために、少しでも良い変化を及ぼすことを期待して参りました。

あなたが、小沢氏の倒閣集会に参加されたとの報道を目にして、書かせて頂きます。(メールを考えましたが、秘書レベルで止まるだけと思い、ブログ上に掲載の形にしました。)

私は今回の震災・原発事故への対応に関し、菅政権の進め方について問題なしとは考えていませんし、消費税上げを画策しているらしきことなど、賛同しかねることは多々ございます。

しかし、不信任を唱える方々が、具体的に「何がどう悪くて、自分たちなら何をどう進めることができる」ということを示すことができているようには全く見えません。

我が国にとっても全く未経験なレベルの災害に対し、政府の仕組みが対応しきれていないことは明白ですが、それを現政権の責に帰すことはおかしいのではないでしょうか。しかも、与党の方々が。
原発事故に関しても、IAEAでは、発生後の対応はおおむね妥当であり、むしろそれ以前の想定や体制に問題があったと指摘しており、これもまた現政権不信任の理由とするのには無理があります。
そもそも、震災・原発事故に限らず、内閣を変えれば問題が解決するほど甘い問題でないのは、政権交代後に様々な困難に直面してこられた民主党の皆様が一番実感されているのではないでしょうか。
それにもかかわらず、震災後、政府の活動を推進するのではなく、憶測やウソの飛ばしまで行って(視察でベント遅れ、SPEEDIデータを自己の安全のためにのみ利用、自己の手柄にするために海水注水中断命令等)、政権を蹴落とすことに必死な、一部民主党関係者が暗躍していたことこそが、国民の政権不信をもたらし、復興や事故対策の政策実行を更に困難にしているのではないでしょうか。

小沢グループにいらっしゃるということ自体に異を唱えるつもりは全くございません。また、不信任そのものの是非についても、判断されるのはあなたの権利でしょう。それでも、先にあげた「菅内閣の何がどう悪くて、自分たちなら何をどう進めることができる」ことの明確化抜きでの不信任強行というものは国民に対しての説明責任を果たしたものとは思えません。

おそらく、時間的にも、この文章を採決前にお読みになることはないかと存じますし、今後もおそらく目に触れることはないでしょうが、元支持者のひとりとして ここに記させていただきます。
                                    草々