大気中の酸素濃度が200年前の半分だって?(酸素商法)

世の中には、インチキというのを通り越して、信じる人がいることが不思議なほどのトンデモないものがはびこっているなぁと、あきれるを通り越して関心してしまう。

TVの疑似科学番組の内容もかなり酷いものだけど、Web上には、もっとすごいのが野放しになっている。

中でも、すごかったのが、「飲む酸素」「Oxygen drops」なるものの通販サイト。
どこから仕入れて来たエセ知識だかわからないが、

「現在の大気中の酸素濃度は、200年前の約半分」

などという大嘘を平気で書いている。しかも、1つのサイトだけでなく、数多くの同類サイトが、同じ表現を使っている。
(「200年前 酸素濃度」でググってみると歴然)

類似の例では、酸素濃縮機や、酸素バーの能書きで、

「20世紀初め頃の酸素濃度は26%」

なんてのもある。

何万歩も譲って、酸素濃度が下がっていたとしたって、「飲む酸素」などというのが役立ちそうかどうか、なぜわからないのだろう。

でたらめなことを書く方もひどいが、それを、でたらめだと見抜けない消費者が増えているとすれば、これまたこの国の将来は…。